パラリーガルの日々に役立つまとめブログ Ocean!

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パラリーガルを名乗りたい!

近年ドラマでも登場するようになって、知名度上昇中の「パラリーガル」。
実務では「事務局」と名乗るのが一般的で、あまりパラリーガルとは言いませんが、個人的には響きが気に入っているので世の中に浸透して嬉しいです。

一口に事務局と言っても、秘書色が強いところ、仕事が細分化されてるところ、経理がメインのところ、なんでも屋さんみたいな能力が求められるところなど、所属事務所によって求められる仕事内容はマチマチの様子。就職活動する際はよくよく募集内容確認し、面接等で質問することをオススメします。

さて、どうしたらパラリーガルを正式に名乗れるようになるのか?日本では明確な基準はないんですよね〜。 アメリカではちゃんとリーガルプロフェッションとして認知されているようです。 興味のある方は調べてみてください。ブログなども参考になると思います。

livenylife.com

ちなみに私はボスの許可をいただけたので、採用時から名刺の肩書はパラリーガルです笑。 けど能力を身につけ、自信をもってパラリーガルと名乗りたい!
そこで色々調べたところ、実はマイナーな試験があったんです。この仕事に着くまで聞いたこともありませんでした…

それが「事務職員能力認定試験」。 日弁連の主催なので、これに合格すれば堂々と名乗って良いかなと思って、お勉強してみました。 ネット等みてもあまり具体的なことが紹介されていないようなので、試験内容や私なりの勉強方法を紹介したいと思います〜。

1.概要

弁護士業務を補助するために必要な法律や倫理に関する知識を習得し、能力の向上を目的とした全国統一試験です。 六法の持ち込み可で、なんと順位も出ます。司法試験っぽくてテンションあがりますね~。

第11回試験までは各弁護士会で実施のマーク式試験でしたが、第12回はCBTテストセンター各会場でのインターネットを利用した試験でした。 感染対策の都合だと思いますが、今後もインターネット受験になるようです。

基本的には年1回開催されます。(なお昨年度は日程が大幅に変動しました。今まではだいたい7月くらいでした。)次回第13回については11月20日実施予定のようです。もう少ししたら詳細がアップされると思います。

日本弁護士連合会:法律事務所事務職員の方へ

2.対象

  • 法律事務所事務職員(勤務年数の制限なし。推奨は3~5年)

  • 企業等で弁護士の下で法律事務に携わっている職員

  • 弁護士 (意外ですね。この資格必要ないと思いますが・・・笑)

3.出題範囲と合格ライン

出題範囲 基本8科目、応用7科目(↓参照。ちょっと古いですが・・・)
研修講義要綱
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/news/2019/news_190902_5.pdf

試験時間 2時間
合格点 60点満点中40点

4.勉強方法

基本的に行政書士や宅建等々ほかの資格試験の勉強と同じ感じにインプット・アウトプットをやれば大丈夫です。 ただし、広く浅くなので、一つの分野を掘り下げすぎないことが合格への近道です。
やりすぎると、司法書士試験・司法試験レベルになっちゃいますよー笑。

【教材】
過去問 日弁連のHPに過去の試験問題と正答がアップされています。
JALAP「法律事務職員基本研修テキスト(上)(下)」 これは仕事の基本ともいえる内容で、テスト対策としても必携です。
・JALAP「法律事務職員応用研修テキスト」1~7 テスト対策としてはあっても無くても大丈夫です。基本テキストではもの足りないと感じた方は見てみてください。
出版物のご案内 JALAP 日本弁護士補助職協会

・各弁護士会「事務職員研修テキスト」 東京の場合、弁護士会地下の本屋さんで購入できます。研修はボスの許可と申し込みが必要で費用がかかります。
・日弁連主催「事務職員研修資料」 弁護士の下で法律事務に携わっている職員を対象とした研修に無料で参加でき、資料が配布されます。難易度は法学部レベルで、ボスの許可と申し込みが必要です。


【おすすめの勉強法】
☆POINT☆ 過去問をメインに据えること!

(1) テキストを一通り読む
さしあたり精読までしなくて大丈夫です。どんな分野があるのか、目次や太字の部分を中心に全体に目を通します。 半分くらいは実務で使う書式なので、量はさほど多くないですね。後ほど調べる際に役立つので、インデックスをつけることをオススメします。
◇MEMO◇ 私のインデックス
基本テキスト(上):民事訴訟、訴訟の終了、民事執行、債権執行、民事保全、担保取消、債務整理、任意整理、自己破産、個人再生
基本テキスト(下):戸籍、不動産登記、商業登記、家事事件、人事訴訟、相続、遺言、遺留分、刑事事件、裁判員裁判、少年事件

(2) 最新の過去問を解く
時間を気にせずとりあえず解いてみます。ただし、何分かかったかは計っておいてください。 2時間で60問は意外とキツイです・・・。私が初めて解いたときは3時間ちょっとかかりました。

またわからなくても、とりあえず回答しましょう。自信をもって答えられたもの〇、なんとなく答えたもの△、さっぱりわからなかったもの×など、後でわかるように印をつけます。

(3) 丸付けし、解説を探す
さて、ここからが本番です。正誤表はHPに載っていますが、ほかの資格試験と違って、解説本がでているわけではありません。(無くはないのですが、最新のものに対応していません。)
なのでどうして間違えたのか原因を探すだけでも一苦労です。よって、解説を考えながらテキストを読むという方法で勉強することにしました。

私の場合はEXCELに過去問を取り込んで、正誤と各肢ごとの〇×を入力し、自分の回答と比較。そしてわからない問題の解説をテキストや、研修資料、専門書、時にはインターネットで検索し、記録していく方法をとりました。初回がめちゃくちゃ時間かかります。やる気が失せましたが、大変なのは最初だけ!と思って黙々と探しました。

なおインターネット情報を使う際は、なるべく信用の高い情報から探しましょう。まずは裁判所・各地裁のHP、次に法律事務所(弁護士執筆)のブログ、司法書士のブログ等々。ブログなどは執筆年月日を必ず確認し、1つを鵜吞みにせず、複数確認しましょう。 法令や実務はどんどん変わっているので、過去正しい情報でも、今正しいとは限らないので注意が必要です。

中にはかなり難易度の高い、いわゆる捨て問もありそうです。頑張ってさがしても該当部分がみつからないときは、思い切ってあきらめ、他の問題を解くほうが効率的だと思います。
!!注意!!
基本テキストでは足りない分野:民事訴訟、民事執行、簡裁手続(支払督促等)、成年後見

(4) 過去問をまわし、繰り返し解く
最新のものから5年分くらいやってみましょう。3ローテーションくらいすれば完璧!解く時間もだんだんと短くなっていくと思います。(ちなみに私は2ローテーション途中でリミットを迎えてしまいました。笑)
何年分も解いていると、似たような問題が多いことがわかります。よく出るのにわからない問題から重点的に潰していきましょう。 苦手な分野や難しい分野はテキストの精読をしたり、ノートにまとめ、試験直前に確認できるようにしていました。
ちなみに、本番六法は持ち込み可ですが、いちいち引く時間はないと思っておきましょう。私は細かい数字が出てくる問題のみ使用しました。

5.インターネット受験について

私は腕試し(ノー勉)で第10回を受けており、マーク式のつもりで勉強していたため、 突然インターネット受験になって正直戸惑いました。
なぜなら、問題文や選択肢に直接書き込みができない!ケアレスミスの多い私としては致命的です。
選ぶのは正しい肢か誤っている肢か、肢の記述があっているか等々、書き込みながら解きたかった・・・。

ちなみにメモはできるので安心してください。受付でボールペンとA4無地を2枚渡されました。

合格できたからよかったものの、あんまり集中できなかったです。正直マーク式が良かった・・・。
とはいえ回答を入力するPC画面はかなりわかりやすく、スキップできたり、「後で見直す」マークをつけられたりと、 慣れていればあまり不都合は感じないだろうという印象です。
そういえば、「試験終了」ボタンだけでは間違っても途中で押さないようにと、すごく気にしながら受験してました。

インターネットを利用した他の資格試験と同時に実施されるため、隣で電卓たたいている人がいるのは何とも不思議な居心地でした。(注意散漫ですね笑)

6.合格すると

合格者には試験結果と日弁連会長名での合格証書が届きます。 こんな感じ↓。

[http://]

日弁連が管理する合格者名簿に登載され、これにより認定試験に合格した事実を証明することが可能になるそうです。 事務所によってはお給料が上がるところもあるようですよ?笑

また試験合格者は一般社団法人日本弁護士補助職協会(Japan Association of Legal Assistants & Paralegals 略称:JALAP)に登録することができます。申し込みをするとメーリングリストに登録され、交流会の参加等ができるようになるようです。
まだ登録して日が浅いからか、特筆すべきことは発生してません。今後の動向に期待大です。

jalap.jp

この試験は広く浅くですが、いろんな分野についての知識が得られ、 合格する頃には、重要な部分や注意が必要な場合がわかってきて、実務でも助けられることがありました。 この資格の勉強して良かったなと思っています。
これから受験する方、心の準備、できましたか? ご参考になれば嬉しいです。

では、また。